【介護サービスの利用拒否】デイサービスに行きたくない!ときの対策

介護する人

デイサービスに行くのを嫌がる、

行きたくない!と拒否する親に困ってる。

どうしたら気持ち良く行ってくれるのか、何かいい方法を知りたい。

この記事は、デイサービスを拒否されて困っているご家族向けです。
デイサービスの利用拒否。嫌がる理由と解決策 9つ

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なぜ、デイサービスを嫌がるのか

介護が必要になった高齢者が、家族やケアマネがすすめるデイサービスの利用を嫌がることは非常によくある。うちの父もその一人。介護サービスを受けることは本人にとって(勿論、家族にとっても)プラスになることなのに、なぜ嫌がるのか?そこから考えてみる。

「自分はまだいい。ボケてない」

自分はまだしっかりしているから、そんなところへ行く必要は無い、と思っていて、デイサービスを拒否することが良くあります。「デイサービス=ボケ老人のたまり場」との理解が多く、そういう人たちが行くところに自分も行くなんて考えられない、ということです。

「デイサービスが必要になった自分を認めたくない」

「デイサービスに行くようになった」ということは、年取った自分を認めるようで行きたくない、という気持ちがあったりします。プライドが許さないんだと思います。

「恥ずかしい」

デイサービスに行くことは恥ずかしいことだ、と考えている人がいます。人の世話になることを恥だと思っているのです。

高齢者
高齢者

デイサービスに行ってるなんて年寄りになった証拠。恥ずかしいわ…。

「家でやりたいことがある」

家にいてやりたいことが沢山あるから、デイサービスに行ってるヒマはない、という人もいます。特にやることがなくても、家にいることが好きなんですね。

「今までの生活が出来なくなる」

デイサービスに行くと、今までの生活ペースが崩れます。自分のやりたいことをやりたいようにやってきた生活が出来なくなるので嫌だ、というわけです。24時間フリーだったのに、デイサービスによって時間に縛られるような、拘束される感じが苦痛なんだと思う。

「面倒くさい」

デイサービスに行くためには多少の準備が要る。いつもの薬を用意したり、デイサービスの記録ノートを用意したり、入浴するなら着替えやタオルを用意したり。女性なら、お出かけ用に服を着替えたり、髪を直したりも。それが面倒で「行きたくない!」となったりします。あとは、ただ単に、行くこと(出かけること)自体が面倒だという、出不精タイプもあります。

「疲れるから」

他人と接すると、精神的、肉体的に疲れるから嫌だ、という少々社交性に欠けるタイプ。私も結構そうかもしれないので、気持ちは分かります。デイサービスって、朝から行って帰りは夕方という長時間のところが多く、ずっとそこにいるのは疲れてしまうのも解かる気がする。

「デイサービスがつまらない」

「自分のやりたいことが出来なくてつまらない」「興味のないことを強制されて面白くない」など、個人の趣味嗜好に合わないことをデイサービスで強要されても苦でしかない、ということです。

「デイサービスで嫌な目にあった」

誰にも言えない嫌なことが、デイサービス利用中にあったかもしれない。だから「行きたくない」のかも。

ここでうちの父の話をします。(興味がなければ飛ばして下さい)

父はそれまできちんと行っていたデイサービスを、ある日突然「行きたくない!」と言い出しました。理由を聞いてもすぐには教えてくれませんでした。私たちがそれを知ったのは何か月も後のことです。

ある日、父がデイサービスでお風呂に入った時、職員さんに「自分で頭を洗ってね。自分で出来ることは自分でしないとダメだよ」と言われ、年下の若僧に説教されたと、気分を害したそうです。父は両腕が肩まで上がらないので、頭を洗うことができないのです。

その職員さんは新入りで、引継ぎもなく、父の腕の状態を知らなかったようですが、父を怒らせたことは確かで、それ以来デイサービスが嫌になったのですが、父はそのことをずっと黙っていました。それを言ったら、もう、そのデイサービスでお風呂に入れてもらえなくなると思っていたそうです。

高齢者はそういう「自分が嫌な目にあったこと」を隠す傾向にあります。そういう扱いを受けた自分を、情けなく恥ずかしいと思うようです。

「自分を家から追い出そうとしてる」から嫌だ

「自分のことが邪魔だから、家から追い出そうとしてるんだろ」というひがみ。だからへそを曲げて「そうはいくもんか!ここはオレの(私の)家だ!絶対に行かないぞ」という反発からの拒否。これも私の父が発した言葉。こんなことを言う父親の遺伝子は私の中に存在しないでほしいと願うばかりです。

どうしたら、デイサービスに行ってくれるようになるのか

その人がデイサービスを嫌がる理由を解消するか、デイサービスに行く必要性を理解することができれば、拒否しなくなるかもしれません。

私の父の場合

ここでまた、うちの父の話です。

うちの父はずっと自営業をやってきて、人を使う立場にいました。そのせいか、他人に命令・強要されたり、時間に縛られたりするのを嫌がり、無駄にプライドが高く、扱いにくい高齢者です。こんな父は絶対の絶対にデイサービスになんて行くわけがない!と私はずっと思ってました。

が、そんな父は今、週に2回、デイサービスに通っています。

きっかけは腰の手術でした。術後に「歩くためにはリハビリが必要不可欠」と医師に言われました。リハビリは病院に通ってやることでも出来ましたが、認知症になり始めていた父には「リハビリ+デイサービスが良いだろう」とケアマネが提案しました。

多分、ただのデイサービスでは父は行きたがらなかったでしょう。けど、「リハビリのため」ということを強調したら意外とすんなり了承してくれまして、逆に私が驚きました。身体を動かすことが好きな父は「歩けなくなること」を非常に恐れ、リハビリができるなら、ということで了解したのです。

しかもそのデイサービス(正確にはデイケア)は、場所が病院より近くて車での送迎付き、そのうえ食事とお風呂付き、という、デイサービスでは普通のサービスなんですが、それを知らかった父は気に入ったようでした。

それで実際行ってみたら案外楽しかったらしく、「あそこは大人の幼稚園だ」「オレより(状態が)悪い人ばっかりだから、オレが面倒見てやってる」なんて偉そうなこと言ってましたけどね。全てはデイサービスの優秀な職員さんが父を上手いこと持ち上げてくれたおかげです。

このように、父はデイサービスに行く必要性を感じたので通うことができました。

嫌がるデイサービスに行かせる方法

では、どうしたらデイサービスに行く気になってくれるのか。9つの方法を紹介します。

送迎時間を変えてみる

デイサービスのお迎え時間は、早いと9時とかになります。そうすると、早起きしないといけなくなります。それが苦痛で「行きたくない!」ということも多々ありますので、お迎えの時間を遅くするだけで拒否を解消できるかもしれませんね。

また、帰りの時間をもっと早めることで行くようになるケースもあるので、送迎時間を見直してみるのも一つの手です。1~2時間、時間を変えるだけで行く気になったりするから不思議です。

曜日を変えてみる

普通、デイサービスに行く曜日は決まっているものです。その曜日に、自分とそりが合わない利用者さんがいて、行くのが嫌な場合もあります。「大きな声で騒ぐ〇〇さんがいるから行きたくない」とかです。曜日を変えればメンバーも変わります。気分が変わって行ってくれるようになりかもしれません。

家族が送迎する

通常はデイサービスの職員が送迎しますが、自家用車で家族が送迎すれば気持ちよく行ってくれることがあります。うちの父も、一時期デイサービスを拒否してたことがありまして、私が自分の車で送って行ってたことがあります。

デイサービスの方も「時間はいつでもいいから、来れるときに来てくださいね」と言って下さったので、お言葉に甘えてそうさせてもらいました。帰りもいつもより早い時間に行って、家族が迎えに来てみんなより早く帰ることに優越感を感じていい気になってる父は、私の苦労も知らず、機嫌よく帰宅していました。

お気に入りの職員さんに迎えに来てもらう

その人にとって相性の良いお気に入りのデイの職員さんっていると思います。その方に迎えに来てもらうことで、喜んで行くようになった、という話を聞いたことがあります。わがままを言うことになるかもしれませんが、それでその人が気持ちよくデイサービスにいけるのなら、万々歳です。

デイサービスの方だって、運営上、一人でも多くの利用者さんに来てもらいたいのですから、そういう望みは聞いてくれるものです。

「今日は特別な日だから行かないと損するよ」と誘う

「今日の昼ごはんは特別メニューだから、行かないと損するよ」とか、「今日は特別なイベントがあるから、絶対に行った方がいいよ」とか、『今日は特別な日』とアピールして興味を引く方法です。

そして、「〇〇さんの分も用意してあるから是非どうぞ!」と誘ってみます。いつもとは違うんだ、というワクワク感に惹かれ、行ってみたくなるかもしれませんね。

介護する人が「病院へ行く」と言う

「今日、私は病院へ行く日。面倒見る人がいないからデイサービスに行っててほしい」と言ってみる。これは実際に、「今日のデイサービスは休む」とごねるうちの父に母が使って効果的だった言葉です。

高齢者はなぜか、病院とか医者とか役所や警察といったものを優先します。介護サービスを拒否する人に、白衣を着て医師や看護師のふりをして対応すると拒否しなくなる、ということを施設に勤める先輩に聞いたことがあります。

 

その人の日常習慣に合わせる

人には、その日、その時、必ずやらなければ気が済まない習慣(ルーティーン)があったりします。出かける前やその日のうちに「必ずやらなきゃいけないこと」が自分なりに有って、それが済んでいないがためにデイサービスには行かない、という場合もあります。

例えば、洗濯とか掃除とか、あるテレビ番組とか、散歩とか、新聞を読むとか。

そういうことであれば、その「やらなきゃいけないこと」が済むまで待っていれば解決しますし、それをデイサービスに持っていくという方法もあります。先ずはその人の「やらなきゃいけないこと」を知る必要があるけれど。

その人だけの役割をデイに作る

デイサービスの中で、その人にだけが出来ることを探し、役割として頼みます。そして、「あなたがいないと困ります。来て助けてください」とお願いする形で来てもらう作戦。自分が誰かの役に立っていると思えれば、嬉しいですからね。

うちの父も「行きたくない」と渋った時、「〇〇さん(父のこと)がみんなに号令かけてくれないと困るので来て欲しい」とデイの職員さんに言われ、「じゃあ、しょうがねぇな」とニヤニヤしながら行ったりしましたょ。頼られると嬉しいですからね。

デイサービスを変えてみる

デイサービスは事業所によって特色が異なり、イベントや催し、一日の過ごし方が随分違うものです。その人に合ったデイサービス、その人が楽しめる場所でなければ行きたくないのも当然です。

その人にとってつまらないデイサービスなら、他に変えてみてはいかがでしょうか。ケアマネージャーに相談すれば、違うところを紹介してくれます。

うちの父も、以前通ってたデイサービスの「カラオケの時間」が大嫌いで、変えてもらったことがあります。父曰く、「下手な歌を聴いてるのは我慢できない」と。単なるわがままですが、ケアマネさんはすぐに対応してくれました。

まとめ

「デイサービス」は地域によってあり方が違います。

私の住んでる東京では、デイサービスというのは利用者の孤立防止・ボケ防止・健康維持・介護する人の休養時間確保のためにある施設、というような認識です。デイの職員によって管理され、規律と時間を守って参加するある意味「学校」のようなもの。

一方、テレビで見たある地方のデイサービスは、純粋に高齢者のコミュニティーの場になっていました。その場にいながら各自が好きなことをして気の合う友達と趣味を楽しむ、という自由で開放的な場所でした。

本来、デイサービスはそうあるべきと感じました。利用してた皆さんは本当に楽しそうで、生き生きとしていました。表情がとても良かったのが今でも印象的に残っています。

高齢になったら、「残りの人生は家でのんびり好き勝手に暮らしたい」と、たいがいの人は思うんじゃないかな。将来私が80歳過ぎたとき、やっぱりそう思う気がします。なのに、デイサービスに行け、なんて強制されたら「嫌だ!」と言いますね、たぶん。

でも、それが自分の大事な家族のためだということなら、我慢して行くと思います。その時の私が認知症になっていなくて、そういう状況を理解できる頭だったら、ですけど。

行きたくないものをあまりに無理強いすると、かえって頑なになり、介護する人との関係が悪化しますのでご注意を。デイサービスに行くことが全てじゃないので、諦めるという選択肢もありです。諦めた先にあるのは「施設入所」かもしれません。

 

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