【介護した嫁に遺産分与】40年ぶりの相続改正

2019年7月1日「相続法」が改訂され、義父母を介護した嫁に遺産相続が認められることになったというけど、どれくらい請求できるの?

この記事は、義父・義母を介護しているお嫁さん向きです。
義父・義母を介護してるなら、日誌を記すべし!

2019年7月1日 相続に関する民法改正

2019年7月1日、40年ぶりに民法の相続規定(通称「相続法」)が改正されました。

変わったのは次の4つ。

1.自筆証書遺言に添付する財産目録の作成が、パソコンでもOKに!
2.「配偶者居住権」創設により、配偶者は生涯自宅に住み続けることが可能!
3.失くしやすい自宅保管の自筆証書遺言を、法務局で保管してくれる制度が創設!
4.相続人ではない親族が故人を看護・介護に貢献し場合、銭を請求できる権利が創設!

 

介護した嫁にも、遺産権利が認められるようになった

私的に注目すべきは、「4」の相続人ではない親族が故人を介護していた場合、遺産を請求できる権利ができたということ。

 

逆に、今までそれが無かったことが理不尽でならない。

 

義理の親の介護って、結局は嫁の仕事になる。だいたいはそうなっちゃいますよね。
なのに嫁には、遺産相続権がない。完全に「無償労働」です。

 

それでも、義父や義母が好きで、介護するのが苦にならない嫁さんなら問題ないのですが、まさか皆がそうとは思えない。

 

その上、今の老人世代は、嫁の世話になるのは当たり前という考えの人が多く、介護してくれる嫁さんに感謝の気持ちすらない人もいて、そうなると介護する人は地獄ですよね。

 

ただひたすらに、この介護地獄が早く終わらないかと待つしかない。どれだけ介護に時間と心を費やしても何も得るものが無いなんて、奴隷に近い気がします。

 

そんな中、最後にお金という形で労をねぎらってもらうことができるのなら、介護するのも無駄じゃないと思えますよね。自分の頑張りが評価されることになりますから、ある意味うれしいと思います。終えた達成感は増すはずです。

義父・義母を介護した場合の遺産請求方法

では実際、義父や義母を介護したお嫁さんは、どうやって金銭を請求したら良いのでしょうか?

請求に必要な条件

請求するには2つの条件があります。

 

1.無償で故人の介護・看病をしたこと
2.故人の親族であること

 

お嫁さんだったらこれは問題なくクリアですね。

請求に必要なもの

具体的に財産分与を請求する場合、介護などの寄与度をどのようにお金に換算すればいいのかが問題になります。

 

その時に必要になるのは、実際にどれだけ介護に関与していたのかという記録です。

 

xxxx年〇月〇日
朝晩、おむつ交換を2回。
朝昼晩の3食を準備、介助にて完食。
10時から12時まで病院へ付き添い。17時入浴介助。20時、就寝見守り。

 

こんな感じで、日付は忘れず、費やした時間も明記し、なるべく具体的に記録しておきます。

 

義父母が認知症などで24時間の見守りが必要だった場合、それを業者に依頼すればいくら必要になるのかなど、介護のプロに頼んだ時にかかる費用が基準になります。

請求金額の計算方法

介護記録をもとに、以下の方法で計算します。

 

介護職員(ヘルパーなど)を雇った場合にかかる金額 × 介護を行なった日数・時間 × 裁量割合(0.5~0.8倍)
これで金額を算出します。

請求できる期限

注意が必要なのは、「請求できる期限がある」ということです。

 

故人が亡くなってから1年以内に請求してください。

 

まとめ

お嫁さんにとっては良い制度が出来たけれど、今まで介護していても記録なんて付けているでしょうか?

 

私は父の介護を記録としてブログに記していたこともありますが、ほんの一部です。十数年介護してきたけれど、残っているのは半年分くらいだし、時間や行った介護などは詳細に書いてなかったので、ほぼ不明な状態です。

 

今からさかのぼって記録しても良いそうなのですが、いつ、何時間、何をしたか、なんて、正直おもい出せないですよね。そういった場合はどうなるのか、という疑問はあります。

 

そして私のように介護の資格を持った嫁が介護を行った場合の裁量割合は1になるのかというのも疑問。

 

遺産相続で揉めないためには、やっぱり弁護士先生が必要ですね。

 

とりあえず、介護の記録は付けておいたほうが良さそうです!!