【認知症】入浴拒否の対応

入浴を拒否する認知症のおじいちゃん。

もう一週間もお風呂に入っていない。

どうしたらお風呂に入ってくれるかな?

この記事は、入浴を拒否されて困っている人向けです。
認知症【入浴拒否】原因と対策

入浴を拒否する理由

認知症で、入浴を嫌がる人はとても多い。
でも、お風呂は入ってもらわないと困りますよね。清潔を保てなくなり、そこから皮膚病へ発展することもあります。また、お風呂に入って血の巡りをよくすることで、様々なメリットが得られます。

 

認知症になると、お風呂だけでなく服薬や食事など、いろんな拒否がみられます。なぜ、そんなに拒否するのか?理由は一概には言えない難しさがあります。その人なりの拒否する理由がちゃんとあるんだろうけど、介護する人には中々伝わっていません。

 

想像するしかないのですが、入浴を拒否する理由は以下のことが考えられます。

・入浴が面倒くさい
・お風呂に入る必要性がわからない
・他人に裸を見られるのが恥ずかしい
・昨日、お風呂に入ったばかりだと思っている
・お風呂は自分で入れる、と思っている
・お風呂に入るタイミングが違ってる
・お風呂に入って嫌なことがあった
・お風呂がつまらない
・お風呂に入ると疲れる

 

では、順番に見ていきましょう。

入浴が面倒くさい

「お風呂に入るのが面倒くさい」こと、私もあります(笑)
だから、気持ちはよく分かります。入ってしまえば気持ちいいのも分かっているけれど、お風呂に入るまでが面倒に感じることがありますよね。

お風呂に入る必要性が分からない

なぜお風呂に入らないといけないのかを、理解できていない事があります。
例えば「綺麗にするためですよ」と説明しても、「ワシは汚くない!」と逆切れすることがあります。この場合は、自分は綺麗だと思い込んでいるので、いくら説明しても理解してもらえないと思います。

他人に裸を見られるのが恥ずかしい

年をとっても、認知症になっても、羞恥心はあります。
お風呂やトイレなどプライベートな領域に入られることを拒むのは当然かもしれません。特に介護人は女性が多いので、男性の利用者はいっそう抵抗があるかもしれませんね。逆に、要介護者は女性なのに介護人が男性では恥ずかしさ倍増ですね。

また、母親が息子に入浴介助されるのは嫌でしょうね。私だったら、絶対に嫌ですもんね。

昨日、お風呂に入ったばかりだと思っている

認知症では記憶が曖昧です。
ご本人にしてみれば、昨日、あるいはさっきお風呂に入ったばかりなのに、なんでまた入らなきゃいけなんだ?ってことです。

お風呂は自分で入れる、と思っている

「自分でお風呂に入れるから、今入らなくてもいいでしょ」と思っている方への入浴勧誘は「余計なお世話」でしかありませんね。

お風呂に入るタイミングが違っている

一日のうちで、自分の好きな入浴時間ってあると思います。
入浴は「午前中」「昼食後」「夕飯前」「就寝前」など、人によって入浴のタイミングは幼いころからの家族の習慣などから決まっているものです。なのに、介護上の都合から、意に反する時間に入浴をすすめられても嫌だと拒否されることがあります。

お風呂に入って嫌なことがあった

過去に、人にお風呂に入れてもらった際、嫌な体験・嫌な記憶があって、入浴を拒否することがあります。デイサービスでお風呂に入ったときに職員に何か注意されたとか、職員の対応が乱暴で嫌だったとか、お湯が熱かったとか、冷たかったとか。

お風呂がつまらない

お風呂に入っている時間がつまらなくて耐え難いということがあります。
20分前後の入浴時間でも、ずっと浴室にいることが出来ない人もいます。

お風呂に入ると疲れる

お風呂自体は嫌じゃないけど、お風呂から出たあとが疲れて嫌な場合があります。
これは入浴後のご本人の様子を見てればわかりますよね。異様に疲れているようなら、貧血などの病気も考えられます。

入浴拒否の対応

入浴拒否の理由が分かれば、対応の仕方も分かります。
けど、正直言って、どんな理由で入浴を拒否しているかって、なかなか分からないものです。

 

なので、いろいろな方法を試してみるしかないのが現状です。

初めから「お風呂に入ろう」とは誘わない

入浴時間になったからといって、いきなりお風呂に誘わず、遠回りしてお風呂に誘導する作戦です。

「服が汚れでしまったようだから、着替えましょう」と言って脱衣所へ案内し、服を脱がせ、「ついでだからお風呂に入っちゃいましょうか?」と誘う。
「ちょっと楽しいことがあるから、一緒に来てもらえませんか?」と言ってお風呂へ案内する。そこにあらかじめお風呂用おもちゃなどを用意しておく。「これ、面白いんですよ。お風呂で使うんですけど、やってみませんか?」と誘う。
「そろそろパジャマに着替えて寝ましょう」と言ってお風呂へ移動。「ついでにサッと温まりましょうか」と誘う。

 

この場合、嘘付いてもOKです!仕方ないんで。

お風呂に入る時間を変えてみる

一度入浴を拒否されても無理強いはしないで、その後何度もお風呂に誘ってみてくいださい。もしかしたら、今ならお風呂に入っても良い時があるかもしれません。その人のタイミングを狙う作戦です。

助けてもらうふりをする

「お風呂沸かしちゃったんだけど、誰も入ってくれない(泣)困ったわ~、〇〇さん、入ってもらえると助かるんだけどなー」ということでお願いしてみてはどうでしょうか? 人の役に立つこと、人助けになることなら、多少我慢してお風呂に入ってくれるかも、です。

今日のお風呂に特別感を出す

「いつものお風呂と違って、今日は〇〇風呂だから、是非入ってみて!入らないともったいないですよ!!」と誘う。お風呂には花びらを浮かせたり、柚子を浮かせたり、特別感を演出します。

まとめ

デイサービスでお風呂に入るうちの父も、入浴拒否があります。
父が入浴拒否するようになった原因は、入浴中に職員さんに注意されたからでした。「自分で出来ることは自分でしてくださいね」と言われ、着替えやシャンプーを手伝ってもらえなかったことに腹を立てたことから始まりました。

はじめのうちは、「入浴拒否=いけないこと」という考えの私でしたが、最近は「入りたいときに入れば良い」という諦めにも似た考えに変わりました。無理やりに服を脱がせて…とかできないですからね。

 

父は入浴拒否といっても、少なくても2週間に1度は入るので、「まぁ、いいか」と。それで良しとしています。仕方ない時もあります。諦めるとストレスが軽減されますよ( ´∀` )

 

【介護サービスの利用拒否】ヘルパー拒否の理由と対策
ヘルパーさんを拒否する高齢の親。 でも、自分じゃできないことが増えたし、私にも手伝う限界があるから、 ヘルパーさんに助けてもらいたい。 どうしたらヘルパーさんを受け入れてくれるかな? ...

 

【認知症】服薬拒否の対応。薬を飲まない人への対処方法
必要な薬だから飲んでほしいのに、薬を飲むのを嫌がる服薬拒否。 なぜ、飲んでくれないんだろう? どうしたら飲んでくれるんだろう? この記事は、薬を飲まない高齢者に困っている人向けです。 ...