がん治療中に”生もの”を食べると、免疫力が低下する?

生

抗がん剤治療中は「生もの」を食べてはいけない、と言われる場合があります。

それでなくとも、抗がん剤治療中は免疫力が低下しますので、「生もの」を摂取すると、より免疫力が下がり、感染症などにかかりやすくなるからです。



ところが、2008年に発表された研究に、

 

急性白血病で導入化学療法を受ける患者153名を、生もの摂取を禁止する群と、生ものを可にする群とランダムに分け、感染症発症率を比較しましたが、感染症発症率には有意差はありませんでした。

急性白血病のような骨髄抑制が強い抗がん剤をやる領域でも、このような結果ですから、乳がんなどの固形がんでは、生ものを摂ることが感染症発症のリスクになるとは到底考えられません。

 

という報告がありました。

これらの報告を受け、2013年の米国臨床腫瘍学会(ASCO)のガイドラインでは、「抗がん剤治療中に、生ものを禁止することは勧められない。」としています。つまり、生ものを食べたからと言って感染症になるリスクが上がるわけではない、ということです。

 

このガイドラインでは、マスクをすることも推奨していません。
実は、マスクをしても感染症を予防する効果はないと結論付けています。

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とは言っても、癌やその他の病気で入院中の患者さんのところへお見舞いに行くとき、マスクをするのはマナーにもなっています。そして大抵の病室には、入口ドア付近にアルコール除菌の容器が設置されていて、これを使ってから入室するように注意書きが貼ってあります。

生2

 

はたして、どちらが本当なのか?
私たちは知る由もなく、だったら念のためにマスクはした方が良さそうだし、生ものは避けた方が良いだろうと思うところであります。一般的に、血液の好中球数が1,000/mm3未満になると、感染症への注意が必要だといわれています。

 

では、この場合の「生もの」とは、どんなものを指すのか?
それは、刺身、生野菜、果物、卵、発酵食品、生クリーム、納豆、ハチミツ、などだそうです。

 

果物の中でも要注意なのは「グレープフルーツ」。
グレープフルーツには血中の薬剤の濃度を上げる作用があるとのことで、その影響は約4日間残るそうですから、これは注意した方が良さそうです。

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グレープフルーツがダメなら、他の柑橘類も注意した方がよいのでしょうね。

 

 

まとめ

 

とにかく、病気に打ち勝つには、『免疫力の向上』が大事です。
身体の中から、外から、免疫力を上げるよう普段から意識していた方が良いのです。

 

きちんと食べて、身体を冷やさないようにして、十分な睡眠を摂る。

 

毎日それだけでも実践できていれば、随分と病気になる確率が下がるはず。
インフルエンザや胃腸炎が流行っている昨今、みなさまどうぞご自愛くださいませ。。。